ALWAYS 続・三丁目の夕日
映画を見に行くため、久々に車を運転。
2ヶ月ぶりだけど鈍っていない。
と、いうわけで、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』見聞録。
パッと見の感想としては、「堀北真希ってこんなにかわいかったっけ?」というのが第一にあるわけだが、前作と2年の隔たりがあることを考えれば、あながち不自然ではない。
それでは、以下、ストーリー・演技・キャスティング・映画の雰囲気などについて感想を述べる。
ネタバレについてはできるかぎりの注意を払ったつもりなので、まあ本編見る前でも大丈夫だとは思う。(100%の責任は負えないが)
それにしてもこのテの映画は先が読みやすいのにもかかわらずグッときてしまうあたり、攻め方として稚拙なのか、それともその辺りも巧妙に計算して映画が作られているのか、あるいは両方なのか、よく分からない。
予想と寸分たがわないストーリーが進行していくので、いわゆるサプライズはほとんどないわけだが、まあこういう映画にサプライズを期待するのも野暮というものなのか、どうなのか。(いや、そういえばオープニングが一種のサプライズだったのかもしれない)
あと、演技に関していえばみんな上手いなあというのが正直な感想。
登場人物の性格がある意味極端なので、描きやすい・演じやすいというのはあるかもしれないのだが、それにしても茶川竜之介(吉岡秀隆)のヘタレ具合や、鈴木則文(堤真一)の人情厚さ、鈴木トモエ(薬師丸ひろ子)のにじみ出るやさしさ、星野六子(堀北真希)の一途さ等々、いやホント、ナイスキャスティングとしか言い様がない。
※しかし薬師丸ひろ子は「セーラー服と機関銃」に出てたわけだから、同作のリメイクで主演した長澤まさみもそのうちこういう「下町の母親」役やるんだろうか。
なお、キャスティングといえば、石崎ヒロミ(小雪)の同僚ダンサーの片方が貫地谷しほり。ブサメイクだったので、これはパンフレット見るまで気がつかなかった。
更に、この映画に特有の現象として、「みんなで笑って泣ける」というのがあった。
つまり、本来ならば上映中に音を出すのはマナー違反であるところ、この映画、笑うべきシーンではスクリーン前の観客みんながハハハと笑って音を出しても許容されうるし、泣けるシーンでは鼻をすすっておお泣きしても、同じく許される雰囲気がある。
三丁目の面々が喜怒哀楽をともにして暮らしているのと同じく、観客もまた、感情をともに使用ではありませんか、という雰囲気がかもし出されているのである。
同様の雰囲気は、伊坂幸太郎原作の『アヒルと鴨のコインロッカー』(映画版)でも出ていたのだが、しかしこちらは三丁目の皆さんのようなローカルで人情的な関係というよりも、伊坂チックな不思議な絆によるものが大きいと思われる。
とりあえず、毎回恒例映画の採点は、87点ぐらい。毎回恒例適当ですが。
なお、伊坂幸太郎×斉藤和義『絆のはなし』を読了し、梅田望夫『ウェブ時代をゆく』もほとんど読んだので、近々エントリをあげる予定。
同じく伊坂幸太郎の新作『ゴールデンスランバー』が月末発売予定。今までの伊坂作品にはないテイストの長編らしいのでワクテカ。
伊坂ついでに、映画『SweetRain 死神の精度』のサイトがかなりできてる。伊坂作品の映画版にはハズレがないので、こちらも公開が待ち遠しい作品。
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