『ストレングス・ファインダー』をやってみた
「これで百戦危うからず? - 書評 - さあ、才能に目覚めよう」(404 Blog Not Found)で紹介されていた『さあ、才能に目覚めよう』(日本経済新聞社、2001)付属の「ストレングス・ファインダー」なる性格テストをやってみた。
この本自体は読んでいる途中なので書評エントリは(ヒマがあれば)後日あげるとして、今日のところはその結果のみ晒しておく。(グリムスも枯れそうだしな)
まずは「ストレングス・ファインダー」なるものの説明から。
次は、StrengthsFinderの結果に基づいて導き出された、私の上位5つの資質です。
ご存知かもしれませんが、StrengthsFinderでは、The Gallup Organizationが定める34の資質の存在を測定します。これらは、優れた業績を予測するための確実で安定した指標であるとされています。個人の持つ優れた資質は、日々の行動に自然と表れるものです。その資質が強いほど、行動に表れる傾向も強くなります。
その人が本来持つ強力な資質に注目することで、それらの資質を強みの基礎として活用し、ほぼ完璧な形で一貫した能力を発揮し、仕事、学術、プライベートの面で成果を上げることができます。
これらの資質がどの程度わたしに当てはまっていると思いますか?
この「ほぼ完璧な形で一貫した能力を発揮し、仕事、学術、プライベートの面で成果を上げることができ」る能力のことを、本書では「才能」と呼ぶわけですな。
そして、僕の上位5つの才能は、
収集心
あなたは知りたがり屋です。あなたは物を収集します。あなたが収集するのは情報――言葉、事実、書籍、引用文――かもしれません。あるいは形のあるもの、例えば切手、野球カード、ぬいぐるみ、包装紙などかもしれません。集めるものが何であれ、あなたはそれに興味を引かれるから集めるのです。
まあネクラな人間にはありがちなこと。フロイト的に言えば肛門性格ということになるのか。
確かに、ネットを使う主たる目的は情報の蒐集だしな。その情報が役に立つかどうかは関係なく。
オフでも、チョコの包み紙で折った折鶴とか、映画のパンフとか、その他ここでは言えないものも集めてたりします。そして続くことには、
もし旅行が好きだとしたら、それは初めて訪れる場所それぞれが、独特な文明の産物や事柄を見せてくれるからです。これらは手に入れた後、保管しておくことができます。なぜそれらは保管する価値があるのでしょうか? 保管する時点では、何時または何故あなたがそれらを必要とするかを正確に言うのは難しい場合が多いでしょう。でも、それがいつか役に立つようになるかどうか誰が知っているでしょう。あらゆる利用の可能性を考えているあなたは、モノを捨てることに不安を感じます。ですから、あなたは物や情報を手に入れ、集め、整理して保管し続けます。それが面白いのです。
まさにその通りでございます。
ちなみに、この収集癖は親譲りなのか、僕の母は僕の描いた絵を、幼稚園前から保存しているという。
そして2つ目。
指令性
指令性という資質によって、あなたは主導権を握ります。他の人と違い、あなたは自分の考えを他人に押しつけることを苦痛とは感じません。それどころか、ひとたび考えが固まると、あなたはそれを他の人に伝えずにはいられません。ひとたび目標が定まると、あなたは他の人をそれに同調させるまで安心できません。
うーん、これはどうなんだろう。
自分の考えを押し付けることに苦痛は感じなくとも、わざわざ押し付けることに価値を感じない気が。日常生活では指令性がなくとも、何というか自らの利益が関わってくる事柄になると指令性が出るのかもしれない。
ただ、
あなたは対決に怯えることはありません。むしろ、対決は解決策を見つけるための第一歩であることを知っています。他の人は不愉快な状況に立ち向かうことを避けようとするかもしれません。ところが、「事実」や「真実」がどれだけ不愉快なことであろうとも、それを示さなければならないと感じます。
この部分についてはおおむね正しい。
不都合な真実も受け入れて対決しなけりゃ問題は解決されないなら、そうするしかないっしょ。
そして次が、
個別化
あなたは個別化という資質により、一人ひとりが持つユニークな個性に興味をひかれます。あなたは一人ひとりの何が特別でどこが個性的なのかを覆い隠したくないので、人を一般化したり、あるいは類型化することに我慢できません。むしろ、個人個人の違いに注目します。あなたは本能的にそれぞれの人の性格、動機、考え方、関係の築き方を観察しています。あなたはそれぞれの人生における、その人にしかない物語を理解します。
そうなのかどうなのか。
まあ、「人類みな兄弟」とか、人間「やればできる、必ずできる」(某ダブルスクールの塾長がこう言ってますな)とか、あるいは「みんな分かり合える」とか、そういう建前は信じちゃいない。
そういう部分では正しいのかもしれないが、しかし一般化も結構好きなんだよね、民法ゼミだし。というのも、たとえば類似の裁判例をいくつか読んで、そこから一般的な理論を導き出す、というのが、僕のゼミの主たる活動内容の1つであるわけで、僕自身その作業が好きなわけですよ。
そもそも、法律というのは、みなに等しく適用されなければいけないが(一般化)、しかし個別具体的な紛争を解決するためのものなので、適用についてはある程度個別性も考慮されなければならない(個別化)というややこやしいモノであって・・・ということを言っていたのはデリダだったかロールズだったか。優秀な法律家になるには、おそらく両方の素質がないといけないんだろうなとは思うところ。
そして、4つ目は、
内省
あなたは考えることが好きです。あなたは頭脳活動を好みます。あなたは脳を刺激し、縦横無尽に頭を働かせることが好きです。あなたが頭を働かせている方向は、例えば問題を解こうとしているのかもしれないし、アイデアを考え出そうとしているのかもしれないし、あるいは他の人の感情を理解しようとしているのかもしれません。何に集中しているかは、あなたの他の強みによるでしょう。一方では、頭を働かせている方向は一点に定まっていない可能性もあります。
またネクラ要素ですな、これは。
何を考えているかより、「考えること」それ自体を楽しむ、という点も指摘されていて、確かにそれはあるかもしれない。
あなたは独りの時間を楽しむ類の人です。なぜなら、独りでいる時間は、黙想し内省するための時間だからです。あなたは内省的です。ある意味で、あなたは自分自身の最良の伴侶です。あなたは自分自身にいろいろな質問を投げ掛け、自分でそれぞれの回答がどうであるかを検討します。
そうです。まさにそうです。むしろこの要素が一番上に来ても良かったのではないかと思われるぐらいそうなんですけど、なんでそうならなかったんだろう。
ただ、「自分自身の最良の伴侶が自分」というのは、少々寂しい気がしないでもないが。
そして最後は、
学習欲
あなたは学ぶことが大好きです。あなたが最も関心を持つテーマは、あなたの他の資質や経験によって決まりますが、それが何であれ、あなたはいつも学ぶ「プロセス」に心を惹かれます。内容や結果よりもプロセスこそが、あなたにとっては刺激的なのです。あなたは何も知らない状態から能力を備えた状態に、着実で計画的なプロセスを経て移行することで活気づけられます。最初にいくつかの事実に接することでぞくぞくし、早い段階で学んだことを復誦し練習する努力をし、スキルを習得するにつれ自信が強まる――これがあなたの心を惹きつける学習プロセスです。あなたの意欲の高まりは、あなたに社会人学習――外国語、ヨガ、大学院など――への参加を促すようになります。
なるほど。確かに、自分の中には「内容よりもプロセス重視」みたいな部分はある。
というのも、僕は、個別具体的な知識より、全体を通したものの考え方や、もっとメタな(?)勉強の方法そのものに興味があるので。
もちろん、個々の知識も薀蓄として役に立つことはある。しかし、「学ぶ」ということをもっとメタに考えないと、例えば文系の学生が、大学で理系基礎科目を勉強する意味がなくなってしまうんじゃないだろうか。
というのも、法学部生は具体的な理系の知識そのものを使う機会なんてゼロに等しいだろうが、もっとメタな「理系の考え方」なんかは法学でもかなり役に立つからである。「個々の知識を役立てるために学ぶ」のは、専門的な科目だけだろうに(また、法律については改廃もあり、例えば条文暗記の有用性が認められることは少ない)。
というわけで、なかなか役に立つ心理テストだと思ったわけです。
このテストは上記本を新品で買わなければ受けられない。本の値段は1600円だが、それぐらいの価値はあると思うので、こういうのに興味がある人はぜひ。
しかし期末考査の勉強がおろそかだ。やばい。
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