グラスホッパー
松岡利勝農水相の記事を見て「消されたのか」と思ってしまうあたり、伊坂幸太郎『グラスホッパー』の影響を受けすぎな感ある今日この頃。
ちなみにこの作品、形式においては伊坂幸太郎らしいものの、実質的内容においては伊坂幸太郎らしからぬ暗澹たるバイオレンスも含んでいる。形式においてドイツのパンデクテン方式を採用し、フランス法の影響も受けている日本民法みたいなもんか。
別に死人を誹る気は無いし、とりあえず、ご冥福をお祈りします(ZARDの坂井泉水さんにも心からお悔やみ申し上げます)。
死んでしまえば「自ら」説明する義務を負わない(負うことが不可能になる)のは確かだが、だからといって松岡農水相をめぐる疑惑の追求もウヤムヤになっていいはずがない。
更なる真相究明を恐れる関係者が「これ以上の詮索は死者への冒涜だ」と主張しそうな気がしないでもないが、江戸時代の切腹と違って、政治責任は墓場へ持ち込める類のものではないだろうし、第一そういった主張をする人物こそ、今回の事件のドサクサを利用する、言い換えれば他人の死を利用して有利になろうとする、卑劣な人間といえるだろう。
ちなみに『グラスホッパー』は「分類不能な『殺し屋小説』」で、ここで立ち読みができる。
(個人的感想としてだが、あまり面白くはない。)
突然のニュースに突発的にエントリを作ってしまったしだいでありまして、短いのはそのためっす。
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