2007年7月20日金曜日

中国・韓国の存在、および日本の危機的状況について。

テスト週間中だってのに、直近エントリにある「匿名さん」のコメントに反応してしまった。僕もまだまだ修行が足りないようである。
直近のエントリのコメント欄を見れば分かるが、要するに日本がどれだけ危機的状況にあるかを、色んなソースを参照することで知ってほしいらしい。


さて、人目を引くために少々物騒なタイトルをつけてみたが、別に僕は世にいうところの「嫌韓」とか「嫌中」ではなく、だからといって「反日」でもなく、端的に、あんまり興味ありませんが、という立場である。(このことは、これまで書いてきたいくつかのエントリからも読み取れると思う。まあ読んでる人いるかどうかわかんないけどさ。)

こういうことを書くと、一部のエネルギッシュな人々から「この売国奴!」「反日野郎!」「朝鮮人!」「氏ね!」「この童貞が!」等々、なんか色々と不条理なことを言われてしまうかもしれないが、まあこのブログは世にゴマンとある事故満日記の一つでしかないし、こんなふうに細々とやっているブログを攻撃するモノズキもそうはいないだろうし、仮にいたとしてもほっときゃいいわけだから、以下、これらのソースに対する私見。

まず第一に、隣の国の住民が馬鹿だからって、別に気にしなきゃいいじゃない、というのが率直な感想。
ここで僕は「朝鮮人・中国人はアホウである」ということを言いたいのではない。「仮に彼ら/彼女らがアホウだと仮定しても」、それはそれで別にいいじゃないか、という話である。ボケの花、とかあるし。
確かに、町内規模でいえば、近所にラリったニーちゃんが住んでいて夜中に奇声をあげるとか、隣のおじさんがロリコンで僕の妹いないけど、たとえばの話)をつけまわすとか、近くの家の不良少年がバイクをフカしまくるとか、そういう「隣人」は迷惑千番であるが、海を隔てた、地図上の「隣人」である某国において、そこの住民が全員ヤクでキマっていようがロリコンであろうが何かあるたびにイチイチ日の丸燃してようが、僕にはあまり関係ない。
僕が興味があるのは、第一に「自分(および近しい人々)がどれだけ豊かに生きられるか」ということであり、第二に「それ以外の人も、まあ不幸せであるよりは幸せであって欲しいよね、あと、人だけじゃなくて動物もかわいいよね。植物もいいよね。」ということである。
だから、日の丸を玄関マットにしてようが尻を拭く紙にしてようが、そんなことで怒りを覚えるようなことはない。まあ、品位がないなあ、と憐憫の情ぐらいは抱いて差し上げるが、基本的に「隣の国の人々がいかにノータリンであるか」というのは僕の主要な関心事ではない。
中国・韓国のバカさ加減をまとめるサイトを作る暇とエネルギーがあるのなら、それをボランティアに使うとか、年金問題等もっと重要な問題を糾弾するとか、少子高齢化について考えるとか、資格試験の勉強をするとか、旅行に行くとか、よりタメになることも出来るだろうに。まあそれも自由だからとやかく口出しはしないけど。

「そんなコト言ったってkousuke君、在日朝鮮人はひそかに日本支配をねらっているんだよ。ほら、資料もこんなに。」という言葉が聞こえてきそうだ。
しかし、これこそ中韓が日本に対して用いている手法の模倣なのではないか。要するにプロパガンダだろこれは。国内での対立(あるいは内憂)を隠蔽し、自国民を団結せしむるため、更に大きな対立を構築しようというアレである。「中国/韓国は脅威だ!だから日本人よ、団結しよう!」なんてテの呼びかけは、古今東西を問わずに行われてきたことである。このプロパガンダの研究で有名な哲学者、アンヌ・モレリの『戦争プロパガンダ10の法則』をご紹介しよう。
われわれは戦争をしたくはない
しかし敵側が一方的に戦争を望んだ
敵の指導者は悪魔のような人間だ
「われわれは領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う」
われわれも誤って犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為におよんでいる
敵は卑劣な兵器や戦略を用いている
「われわれの受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大」
芸術家や知識人も正義の戦いを支持している
「われわれの大義は神聖なものである」
この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である


最後の一行こそ、まさに昨今よく聞くところの「売国奴」論であろう。

「民主党は朝鮮とツルんだ売国党」なんて話をよく聞く。現在の民主党に対しては、「2院制がようやくまともに機能する原因になるかもね」ぐらいの関心しかないが、ちょっと検討してみる。
「民主党売国奴論」は、民主党が旧社会党から引き継いだところの支持団体に、在日朝鮮人と関わりのある団体があるのは事実だろう。しかし、一部を誇張しすべてを語らないのが扇動プロパガンダである。支持団体が在日朝鮮人と関わりのある団体のみであればそれは大いに問題になりうるが、実際の民主党にしてみれば、ンなことより労組さんの支持の方が何百何千倍も重要だろう。そもそも党のイデオロギーが定まっておらず、「主張内容は色々ですがとりあえずアンチ与党で集まってみました」というような政党を、そこに所属する少数の人のホンの小さな要素のみによって十把一絡にするのはアジテーション以外の何物でもない(ちなみに、主張内容の統一されていない政党というのもそれ自体問題だが、バランスオブパワーの観点から、あえて存在を否定しなくてもいいのではないかと思っている)
ネット上で話題になっている「人権擁護法案」の「人権委員会(だっけ)」の組成も、全員が在日外国人だったら問題だが、実際そうなると思っている人は存在するのだろうか(実際問題として、被差別者であるところの在日外国人の入っていない監視機関というのは実効性が薄い気がする。確かに、当該法案にも自由主義の観点からは問題がありそうだが)。前にも書いたが、自分で考えることって大切である。

結局のところ、上記の如く一部のみが誇張された「大対立」を作り上げている人々は、それによって何を隠蔽しようとしているのか、そのあたりが非情に気になるお年頃なのであった。


※追記
どことは言わないが、「李舜臣の行動は国際法違反」なんて書いているようでは、そのソースの信憑性が疑われるわな。意味が分からない人は「国際法」でググってみること。


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