2008年8月31日日曜日

今月の本・2008/8

夏休みなのでちょっと多目か、そんなこともないか。
というわけで『今月の本』。



川端裕人『The S.O.U.P.』(角川文庫、2004)
ネットの海から生命体が誕生して世界を混乱させる・・・・と書くと、攻殻機動隊を思い出すが、それほどサイバーパンクではない。
あんなにハイスペック要求するゲームがベストセラーになるのかよー!というツッコミはなしで、そこそこ面白い。SFサスペンス。

中井拓志『アリス―Alice in the right hemisphere』(角川書店、2003)
とてつもない能力を持った美少女が主役の小説、というところに惹かれて買うとがっかりするはず。そういう場面はない。
が、先の読めないワクワク感がある。脳味噌に関するウンチクもなかなか。

井上夢人『オルファクトグラム(上)(下)』(講談社文庫、2005)
鼻が凄い良くなったらどーする、という話。WOWWOWドラマにもなったらしい。
犯人の設定のツメが甘いけど、それ以外はなかなかよし。

バーバラ・ミント『考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則』(ダイヤモンド社、1999)
読んだというより、途中で挫折。なぜなら日本語訳がダメダメだから。レトリカルクエスチョンとかもっと訳し方あるだろうとか思った。
原書で読んでみるか。
これを読むなら、照屋華子『ロジカル・シンキング』を読むほうがいい。10倍読みやすく、結果として5倍役に立つ。

マーク・ピーターセン『日本人の英語』(岩波書店、1988)
この人も日本語とかジョークはダメだが、まあネイティブじゃない人が日本語で書いているので仕方がない。
内容は目から鱗が落ちるレベル。TOEFLでも役に立つはず。

本田直之『レバレッジ・リーディング』(東洋経済新聞社、2006)
とりあえず本を読め、という本。読書へのインセンティブになるが、ビジネス書ばっかり読んでいて面白いんだろうかこの人は。
質・量ともに薄っぺらさが残るが、センスは感じられる。

村上憲郎『村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける』(ダイヤモンド社、2008)
この薄さ・スカスカさで1500円を取るのは、Google副社長だからできること。そうでなければ詐欺。
別の場所でも書いたが、英語の筋トレの本。英語を使う目的によっては、「技術」の本も必要。

田中開ほか『刑事訴訟法』(有斐閣、2008)
短期で読む必要があったので有斐閣アルマ。短期じゃなくてもアルマかSシリーズを買った気がしなくもないが。
刑事訴訟法の教授ぐらいは、どこの法学部にいても当たり前だよね。

Arbinger Institute編集『Leadership and Self-Deception: Getting Out of the Box』(Berrett-Koehler Pub、2002)
邦題は『自分の小さな「箱」から脱出する方法』(大和書房、2006)で、世界規模でのベストセラーらしい。
英語の勉強を兼ねて洋書を読みまくることにしたが、この本は当たりだった。
自己啓発所の類なので難しい語彙もなく、かつ、面白くてためになるという、洋書で英語を勉強する人だけでなく、その他の人にもオススメできる。洋書はamazonで色々手に入る。

で、かったけどまだ手をつけてない本として、

トニー・ブザン『ザ・マインドマップ』(ダイヤモンド社、2005)

スティーブン・R. コヴィー『7つの習慣―成功には原則があった!』(キングベアー出版、1996)

さあて、どっちから読もうかな。

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